福
お出かけ前に
鞄を置いて お手洗いなんぞに行くと
チャックの取っ手にかじりつき
チャックを開ける福
ちょっと開いたらすかさず頭をつっこんでさらに開ける…
何がしたいのかは謎だ
開いたら さらに突き進まんとして 掘っている…
やめんかね -_-
一緒にお出かけする?
でも恐いもの知らずだからなぁ
とことこ何処へでも行ってしまいそうで恐いわ
福は片目が見えないせいか
いろんな所から落っこちる
今ひとつ距離感を見誤っているようだ
よく 母が福をじっと見ながら もっと早く入れてあげていたら
めめ見えなくならずにすんだのにねぇと語りかけている
だが福はそんなことは気にしていないようだ
彼らはいつもそうだ
鬱陶しいことにかわりはないが 私たちとは根本的に考え方が違う
前向きで今を生きる
いつもいつも 羨望の眼差しを向けずにはいられない